「鬱病」や「うつ状態」って、自分に原因がなくても陥ってしまうことがあるので要注意です。
僕の場合は「仕事での人間関係」や「ビジネスが上手くいかないこと」が原因でしたが、妻は「両親の介護」が原因でうつ状態になってしまっています。
努めて明るく振舞ってくれていますが、やはり自分の中での限界は来てしまうもの。
塞ぎ込んで元気が無かったり、溜息ばかりついて朝からゴロゴロしていたり・・・
人生とはなんぞや・・・
そう思ってしまうこともあります。
人は誰しも、苦労や心労、プレッシャー、ストレスなどを抱えて生きているものだと思います。
精神的に元気な状態であれば、一時的には落ち込んでも、すぐにそれをはねのけることができることでしょう。
しかし、自分自身が精神的に疲れきっている時や、いくつものマイナスの出来事が重なった時には、それらのストレスやプレッシャーをはねのけることができなくなってしまうんですよね・・・ (+_+)
僕の妻も、両親の介護疲れと心労で、まいってしまっています。
妻の両親は80歳目前の老夫婦。
訳あって、夫婦二人だけの暮らしをしています。
妻は娘として、両親を二人だけで生活させてしまっていることに対して責任を感じて生きています。
その両親が、癌で手術をしたり、痴呆の症状が酷くなってきたりで、目が離せない状態になってきているんですよ。
痴呆は、周りの人たちにかかる精神的、肉体的負担が大きい病気だと思います。
痴呆は攻撃性も増すので、周りの人に対して突然に激怒し始めたり泣き始めたり・・・
全てをまともに受け止めていると、介護している側が精神的に持ちません。
何度も同じことを聞き返してきますし、勝手にどこかへ行ってしまったりもします。
そのたびに、まるで幼児に接するようになだめたり面倒をみたりしなければなりません。
幼児の場合は可愛さがあります。
しかし、老人には可愛さはありません。(嫌な意味ではなく)
今まで自分を育ててくれた親への感謝や愛情を支えにして介護を頑張っているという感じです。
今までできていたことが、だんだんできなくなっていく・・・
いろいろなことを教えてくれた親が、だんだん聞き分けが無くなっていく・・・
そういった精神的な部分も、介護者を苦しめてくるんです。 (-_-;)
妻は、それにはまってしまっているようです。
「両親の介護に向かうのは気が重い」と言って出かけていきます。
そして、どっと疲れて帰ってきます。
介護による疲れやストレス、精神的な疲労は、かなりの重圧ですよね。
この場合、妻本人が悪い訳ではありません。
付帯状況によって、妻が精神的に疲弊してしまっている状態です。
まあ・・・
人生なんてこんなもんだよ!
そう言われれば確かにそうかもしれません。
しかし、すべてを自分だけで背負い込まずに、たとえ少しずつでもストレスを緩和できる体制づくりを周りの人間がしてあげることができれば、「介護者のうつ状態」は多少なりとも緩和できるのではないでしょうか。
僕もできる限りの協力は!と思っているのですが・・・