週刊文春の不倫疑惑報道で「音楽活動引退」を宣言することになった音楽プロデューサー小室哲哉氏。
この報道を観た第一印象は「何故?」でした。
不倫はいけないことではあるが、6年もの間、妻KEIKOさんの介護で精神的にも疲れきっている一人の人間が、誰かに精神的な安らぎを求めることも許されないのかと、見ていて辛い気持ちになりましたね。
介護当事者の肉体的、精神的負担。その先にあるのは絶望だけなのか?
小室哲哉、音楽の世界からの引退を表明!果たして引退する必要はあったのだろうか?
2018年、最初の衝撃ニュースでした。
音楽プロデューサー小室哲哉、音楽活動を引退!
「週刊文春」が報じた、音楽プロデューサー「小室哲哉」さんと看護師の女性との不倫報道が発端となり、小室氏は「音楽活動を引退する」ことを決意。
「この女性との男女の関係はない」と否定し、妻である「KEIKO」さんへの愛情も「以前よりも深くなっている」とコメントしています。
このニュースには、芸能界のみならず多くの人たちがコメントをしていますよね。
しかし、その反応は賛否両論といったところでしょうか。
小室哲哉さんを擁護する声もあれば、妻が大変な状態の時に他の女と密会しているなんて!と批判的な意見も少なくないようです。
介護する人は肉体的にも精神的にも疲れきってしまう!不倫ではなく、小室さんは安らぎを求めたのではないだろうか?
僕はこの報道を見ていて、小室哲哉さんがいたたまれなくなりましたね・・・ (T_T)
妻のKEIKOさんの介護は、すでに6年にもなるそうです。
この間、相当辛い日々を過ごしてきているのだろうと思います。
現在、僕の妻の母が「認知症」を患っており、父(義父)と妻で母の介護をしているんです。
その状況とオーバーラップしてしまうので、「介護者の負担の大きさ」について感じずにはいられません。
先日、「介護される側にも相当なストレスが溜っているんだよ」という記事を書きました。
↓
自分の身体が思うように動かない・・・
日に日に弱っていく自分への苛立ち・・・
介護されている本人も想像以上の「不安」や「ストレス」と戦っているんですよね。
そして、それを介護する人たちもまた、「肉体的負担」やストレスなど「精神的負担」と戦いながら介護しているのが現状です。
そうなんですよ・・・
介護って、本人も周りの人たちも、みんなが辛いんですよ・・・(涙)
辛いのは「本人」「介護者」だけではありません。
「介護者の家族」も辛いんです。
我が家の場合もそうですが、実家へ(介護に)行ってきた後の妻の機嫌の悪さったら、もう・・・すごいです。 (-_-;)
帰って来ると、息子たちに「あれがやっていない!」とか「その置き場所はここじゃない!」とか「就活はどうなってるの!」とか・・・
目についた事すべてに当たり散らすような時も少なくありませんでした。
実家でいろいろな事があったのでしょう。
そのストレスや疲れが原因で、自宅に帰ってきてからもすごく機嫌が悪いですし、ほんの少しのことでもすぐにキレて怒り出します。
家族としても、妻の精神状態は理解しているつもりですが、だれかれ構わず当たり散らされると、さすがにウンザリしてしまいますよねぇ・・・ (-_-;)
息子たちも、妻が帰って来ると「緊張状態」になっています。
いつ何を言われるかと戦々恐々としている・・・って感じですね。
これ・・・
妻の悪口を言っているのではないんですよ。
↑
(;一_一) どう見ても悪口にしか聞こえないんだけど・・・たかみさん
いえいえ、悪口ではなく・・・
「僕の妻の場合はストレスをぶつけられる人がいる」ということが大きな救いなんだと思います。
疲れた・・・
辛い・・・
腹が立つ・・・
いつまで続くの・・・
もう嫌だ・・・
そんな気持ちを押し殺しながら介護を続けているんです。
こんな気持ちと戦いながら、一人きりで介護を続けていくことはできないと思いますよ。
イライラしている時には、家族など周りの人に当たり散らしてしまうことも仕方がないのかもしれませんね・・・
↑
当たり散らされる家族は、たまったものではないですが・・・ (^^ゞ
でも、まあ・・・
それも含めて「介護」なのかなぁ・・・って思っています。
僕たち家族が、こんな気持ちで接している(我慢している)ということも、妻に気付いてもらえると嬉しいんですけどね。
「自分だけが苦労している」とか「私だけ大変な思いをしている」と思うのではなく、「私は母の面倒を見ているけど、自分の周りの人たちにも支えられているんだなぁ」と感じることができるようになると、自分自身も精神的にもう少し楽になると思うし、今生きていることに感謝もできるようになるのかなぁ・・・なんて思います。
↑
毎日クタクタに疲れているから、こんなふうに考える余裕なんてないでしょうけどね・・・ (^_^;)
そうなんですよ。
介護って、すべての人にとってストレスなんですよ。
本人は・・・
▼思いどおりにならない身体
▼この先、自分はどうなってしまうのだろうという不安
▼もどかしさからくる苛立ちや怒り
介護者は・・・
▼肉体的負担
▼精神的負担
▼金銭的負担
▼自分の仕事への負担
介護者の家族は・・・
▼介護している人のイライラからくるとばっちり
▼家事などのサポートによる負担
▼金銭的負担
こうして見てみると「全員がストレスを溜めている」ということになりますよね。
「感謝」や「愛情」「思いやり」などはあるでしょう。
しかし、「介護自体に喜びを感じている人」なんていないと思います。
全員にとって「試練」なんですよ。
だからこそ、「介護は一人で戦ってはいけない」のだと思います。
一人きりでは、やがて潰されてしまうでしょう。
やはり家族や周りの人たちの協力が必要になってきます。
小室哲哉、妻のKEIKOの状態は「高次脳機能障害」 これは配偶者一人で介護できるレベルではないそうです!
小室哲哉さんの場合、妻のKEIKOさんの状態は相当大変だったようですよ。
東京脳神経センターの天野恵市氏によると、KEIKOさんは「高次脳機能障害」で、「施設で専門職員に世話を任せるのが一般的。在宅はかなり難しく、配偶者1人ではとても無理」なんだそうです。
※YAHOO!ニュースより引用しています。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180121-00000076-spnannex-ent
引退会見の中で小室哲哉さんも触れていましたが、KEIKOさんは「子供と話しているようだ」とうことですから、身体ではなく「脳への障害」が残ってしまったんですね。
僕にとっては、母(義母)の「認知症」とダブります。
話が通じないんですから・・・
自分でどこかにしまい込んだのに「財布がない!」と言って大騒ぎ。
見つからないと「あんたが盗んだんでしょ!」と言い出す始末。
日に日に認知所の症状は酷くなっていくのですが、「波がある」というのが厄介な所でもあるんです。
洗濯物も畳めなくなっちゃったなぁ・・・なんて思っていると、ちゃんと自分で畳めている日もあったりします。
かと思えば「トイレへ行こうと家の中で迷子状態になったり・・・」
調子が良い時(しっかりしている時)と悪い時(できない時)がランダムに出現してくるんです。
しっかりしている時に手を出すと「自分でできる!バカにするな!」って怒りだしたり・・・
↑
本人もすごく苦しんでいるんでしょうね。
「バカにされた」と思って怒り出すことがあります。 (^_^;)
小室哲哉さんの介護もこんなタイプなのかなぁ・・・なんて思いながら会見を観ていました。
「身体が動かない介護」も大変でしょうけど、「脳に障害がある介護」は精神的に大変ですよ。
介護している側にも「なんでできないの!」って気持ちが出てきちゃいますからね。
小室哲哉さんは、KEIKOさんの介護を自分だけでなくスタッフと一緒に行っていたということですから、ストレスや肉体的負担もある程度は分散できていたのかと思います。
しかし、「ずっと気を張っているのは身が持ちません」
誰かに頼りたくなったり、愚痴を聞いてほしかったり・・・
時には、すべての負担を忘れさせてくれる自分だけの時間を過ごしたいと思っても不思議ではないでしょう。
そういった意味で「心を許せる存在」を求めてしまったのかなぁ・・・なんて思います。
不倫はいけないことです。
しかし、妻の介護で心も身体も疲弊しきっている時に、自分の前に安らぎを与えてくれる誰かが居たら・・・
その人に頼ってしまう気持ちは、すごく理解できます。
安らぎを求めてしまうのも理解できます。
人は誰でも自分一人だけでは生きていけないものですからね。
誰かに優しさや生きる気力を貰えるからこそ、自分も他人に対して優しくできるのではないでしょうか・・・
今回の小室哲哉さんの一連の行動を肯定もしませんし否定もしません。
正しい答えなど判らないから。
でも、音楽活動を辞めてしまうというのは、大きな損失であることは間違いないでしょう。
前回の詐欺事件の時のように、周りからのサポートで復帰してくれるといいのになぁ・・・
特に小室哲哉さんのファンというわけではないのですが、一度どん底まで落ちて人生苦しんでいる人を応援したい。
なによりも、その才能を殺してしまうのはもったいない!
・・・そう思うたかみです。 (^^ゞ
人気・おすすめ一覧